7月にebayで?6.50(←2台で)にて落札した激安チャリ、をアンディの実家の物置に眠らせていてまだご対面していなかったワタクシ、金曜日はお天気も良くてアンディ実家のBBQに呼ばれたので、ついでに試し乗りしてみましたー。
はじめはチョコッと引っ張り出して、庭でコロコロッと転がさせてもらうだけ…と思ってたのですが…「なに?チャリンコ乗るの??俺らも行くー!」と、なぜかアンディの弟のクリス&その彼女ジェマがノリノリ。
「え…あたしここんとこすっかり運動不足だし、チャリンコの状態も良く分かんないから遠乗りはできないんだけど…

」
なーんておいらの心の声はサクッとかき消され、隣り村のFoxhamまで走ることに。おいおい、年寄りなんだからお手柔らかにしてよ…

まあでも、来年一年はこれで通学する予定だし、今のうちに練習しておくか。
っていうのも、日本では歩道を走っている自転車、こちらではれっきとした車両と見なされるので、車道を走らないといけないのです。右折する時には右手を出し、左折の時には左手…とウインカー代わりに手でサインしなくちゃいけないし、ビュンビュン肩をかすめるように走っていくロンドンの車事情を思うと、田舎で車道を走り慣れるのはいいことよね。うんうん。ポジティブに行こう!
んなわけで、恐る恐る公道(って言っても田舎道だけど)に出たのですが…走り始めてしまうとあーら不思議!風を切ってスイスイ走る楽しさったら!!
前のめりのスポーツ車は怖いので昔持っていたMUJIの20型に似たミニママチャリタイプを買ったのですが、これがやっぱ正解でしたわー。
アンディとクリスはスピード狂兄弟なのでスポーツ車でビャーッと飛ばして競争したりしてたけど、私とジェマはママチャリでチンタラ。
たそがれ時の田舎道(ちなみに夜9時頃ね

)、牛舎の横を通ると強烈なニオイが…あー、田舎の香水だわぁ…(クサッ!)道路脇の野っ原にはウサギやヒツジ、ポニーがのんびりと草を食んでいて…。
そんな農村の風景を縫って、じゃれ合いながら走る兄弟とその彼女たち…あー、自転車買って良かったなぁぁ…

しかもメッチャ良く走ってくれるし!ホント、いい買い物だったわぁ

このプチ遠乗りにすっかり気を良くしたおいら、日曜日には新しいサドルとクローム磨きを購入してまたご両親宅へ。
クッションが悪くなっていたサドルをジェルタイプのモノに交換し、ブレーキオイルを注入し、錆ですっかり固くなっていたギアにもオイルを注入して動きを良くし、磨き粉でクローム部分を磨いたら…サビが取れてピーッカピカ

の自転車に生まれ変わっちゃったのでしたー。わははー。
安物のポンコツを手間ヒマかけて蘇らせる喜び…これがあるから、イギリス人はモノを捨てないのかしら???
アンディママのウェディングドレス、この(元)オンボロ自転車、アンディが私の免許取得用に買ってくれて修理もしてくれた激安ポンコツ車(Citroen Saxo)、家庭菜園の野菜や果物、アンディママの手作りケーキetc…、アンディと出会ってからというもの英国式のスロー・ライフっていうのをすごく身近で見せてもらっている感じがします。
私が恋に堕ちたのは、アンディ本人の純粋さももちろんのこと、彼の一部でもあるこのハッピーな家族と、その一族の血に流れている、モノや家族との時間を大切にする精神なのだなぁ…ってしみじみと思います。
この美しい魂を持つ人たちの家族になれるなんて、本当に幸せ♪
アンディから古き良き英国の精神が受け継がれることは明らかだし、私も自分なりに、日本から独特の文化や風習、礼儀等の美しい伝統を自分の子供たちに伝えられるといいな♪